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研究したりゲームしたり作ったりの日記

『Code Name S.T.E.A.M. リンカーンVSエイリアン』プレイ感想

こんばんは、まーぼうです。お盆周辺はコミケ行ったりゲームしてたりでダラダラ過ごしてました。研究進めないといけないのに……

今回の記事は、お盆で積んでたゲームを1つ消化できたので、そのゲームの紹介と感想を書こうと思います。先月買ったゲームなのですが、想定より早くSplatoon2を買うことができてクリア前に積んでしまったので、少しイカ熱が冷めてきたお盆の間にストーリーをクリアしました。

ゲームの概要

やったゲームは、インテリジェントシステムズが2015年5月14日に発売した『Code Name S.T.E.A.M. リンカーンVSエイリアン』というゲーム。ウォーシミュレーションとシューティングゲームを掛け合わせた感じのゲームです。

紹介動画

youtu.be

公式ページ

www.nintendo.co.jp

基本的にはターン制のウォーシミュレーションゲームのようにじっくり考えながらキャラクターを動かしてマップを攻略していくのですが、攻撃の際に相手の弱点を狙うといったシューティングゲーム要素がある点、マップ全体の俯瞰が不可能でTPSのようにキャラの視点からステージや敵の配置を3Dで観察する必要がある点、1ターンにできる行動のエネルギー(このゲームでは蒸気(スチーム))が存在してそれを移動と攻撃と敵ターン時の待ち伏せ攻撃に割り振る必要がある点、この3つが特徴的です。

似たシステムのゲームとして、よく『戦場のヴァルキュリア』が挙げられるみたいです。動画を見てみましたが、1ターンにできる行動のエネルギーがあるというウォーシミュレーションという点が似ているみたいですね。

youtu.be

世界観としては、蒸気機関が発達した19世紀の世界を舞台としていて、地球に侵略してきたエイリアンを撃退するというストーリーになっています。

面白かった点

主に3点。

戦場の緊張感の演出がハンパない

このゲームをオススメする一番大きな理由です。マップ攻略時の緊張感がとにかく半端ない。この緊張感の要因は次の4つにあると思います。

戦況によって変化する音楽

攻略マップで流れるBGMは、3つ用意されています。3つともメロディーラインが同じなので(言い方間違ってるかもしれない)、戦況に応じてシームレスに音楽が切り替わります。戦況変化としては、恐らくこの3段階。

  • 何も起きていない時。静かなBGM。
  • こちらが敵を発見した時。緊張感のあるBGM。
  • 向こうに発見された時。激しいBGM。

つまり、危険な場所にいるほどBGMが激しくなり、プレイヤーはピンチを体感する事間違いなしです。

敵のオーバーウォッチの演出

自軍だけでなく、敵もオーバーウォッチ待ち伏せ攻撃)を使用してきます。プレイヤーキャラがオーバーウォッチするのは爽快感があっていいのですが、敵が使うとなると恐ろしい。敵の狙いを示す赤いサイトが物凄いスピードでこちらに迫り、狙いが定まりオーバーウォッチの発動が確定した時は怖めの効果音が鳴る。演出が怖い。

オーバーウォッチにより、プレイヤーキャラがスタンしてそのターン行動できなくなる事があるので(更に言えば、そうなったまま敵ターンを迎えれば敵ターンの間にプレイヤーキャラは大抵ハチの巣にされて死ぬ)、できる限りオーバーウォッチされないように慎重に進軍する必要があります。

また、プレイヤーからするとオーバーウォッチは心強いので、敵に使われるのは怖く感じるのもあります。これらの要素が重なる事で、自ターンも敵のオーバーウォッチのせいで全く安心できず、緊張感が生まれているのだと思います。

敵の高い攻撃力

全体的に敵の攻撃力が高い。そのため、1つのミスがプレイヤーキャラの死亡(正確にはクリアするまで使えなくなる)に繋がるので慎重に行動する必要が出て、緊張感の高いステージ攻略を味わう事になります。

俯瞰ができない・敵もよく隠れる

このゲームの特徴として、ステージ全体の俯瞰が不可能であるという特徴があります。なので、相手の行動を全てはプレイヤーは把握できないので、敵の不意討ちの恐怖に常に晒されています。更に、俯瞰ができないのをいい事に敵は物陰や壁の裏に隠れる行動を取り、オーバーウォッチを狙うのはザラな賢いAIを持っているのも不意討ちの恐怖に拍車を掛けています。


これらの4つの要素が相まって、ステージ攻略時に高い緊張感が生まれているのが凄いと感じました。

戦術・戦略性が高い

まず、俯瞰ができないことからステージを注意深く観察する必要があります。そうして得られた情報から、敵の攻撃を予想したり、こちらの作戦を練ったりする必要があります。ステージには多くの障害物があるので、「この障害物に隠れながら敵に近づいて攻撃しよう」といった戦術をたくさん考える事ができて楽しいです。ただ、障害物に隠れながら進もうとか考えていると隠れている敵に不意討ちを喰らうみたいな事はザラですがね笑

次に、各プレイヤーキャラが1ターンに行動できる量(即ちスチーム)は決まっているので、これを管理する必要が出てきます。例えば、1ターンで最大量までスチームが回復できない事もしばしばあるので、「このターンは一旦スチームを貯める事に専念して、次ターンで大きな行動量を駆使して敵陣を一気に崩そう」という戦術が建てられます。このように、行動量をしっかりマネジメントして作戦に組み込むのは他のシミュレーションゲームでは味わえない面白さです。

また、全キャラの使用用途が特徴的なのも戦術・戦略性の高さに貢献しています。普通に銃で攻撃するキャラもいれば、手榴弾で広範囲を攻撃するキャラ、次ターンに爆発して敵をスタンさせる障害物を置けるキャラクターなど、全キャラクターに個別の使用用途があります。しかし攻略マップでの出撃人数は最大4人。そのため、敵陣を崩す際や迎撃する際の行動のコンセプトを考慮してチームを決め実践する楽しさがあります。余談ですが、自分はスケアクロウのスタン障害物で相手をひるませてからのクイクエグの爆弾攻撃で敵陣を崩すという戦法をよく使っていました。

最後に、このゲームの勝利条件の多くが特定地点の到達など、敵全滅が必須でないという点が考えるポイントを増やしていると感じました。というのも目の前の敵を倒すには多くのスチームを消費しなければいけないのですが、例えば敵の足止めをするなら「道に障害物や地雷を置いて進軍を止める」「特定地点とは逆の方向に行くように適度に攻撃を入れて逃げるを繰り返して誘導する」「オーバーウォッチでスタンを狙って足止めする」など、少ないスチームで実現できる事もあります。そのため、敵を倒す以外の戦術も有効活用する事で攻略を楽にする事ができると感じました。

簡素だけれどもアツくてかっこいいストーリー

ストーリーについては、とにかくリンカーン大統領がかっこいいのと、ストーリー全体でエイリアンに基本的に追い詰められているが、諦めずに大逆転を狙うキャラクターたちがよかったです。書くのが面倒ネタバレ防止のために、こんな感じですませます。

まとめ

ギア集めが少し面倒だったり、緊張感がありすぎてステージ攻略をするのが疲れたりするなど、ストレス(?)を感じた点は少しあったけれども、とても面白いゲームでした。グラフィック表現がアメコミっぽいのと、ただでさえクセのあるジャンルであるシミュレーションゲームなのに救済措置があるとはいえ難易度が高めなので、人を選びそうですがプレイする価値がある良ゲーだと思います。