まーぼうの書きたいことをたらたらと

研究したりゲームしたり作ったりの日記

【S33シングル】おバカ構築【最終3766位(1662)】

こんにちは、まーぼうです。GSルールお疲れさまでした。

今月からスプラ3をやりこむだろうことからポケモンをあまりやらないでしょうし、最後のシーズンということで爆死しましたが構築記事を書こうと思います。

パーティ概要と構築経緯

レイスポス(馬)とゼルネアス(鹿)の組み合わせでおバカ構築です。最初はここに白バドまでいました。レンタルパーティ名に「バカ」と付けたらkickされました泣

今季の構築は、S33が始まる当初に襷レイスポスが強そうだと考えて、そこから構築を考えていきました。こいつの強みは個体解説で詳しく書きますが、

  • 鬼火で起点作りできる
  • S操作ができる
  • 起点になりづらい
  • バドザシに強く動ける

の4点を満たす一般枠で、特有の動きが可能で面白そうという理由で使ってみたいと思いました。

上記の特徴を踏まえ、レイスポスの得意な起点作りを活かせる相方を考えてみると、中速からDを積めるポケモンだと相性が抜群だというのは明確なので、その条件を満たすゼルネアスを採用。最初はHBにして運用していましたが、ザシアン+メタモンの構築が多く、簡単にメタられやすいのが動かしていて分かったので、素直にHCSベースの火力重視の型としました。

ゼルネアスは火力に振る型なので、ザシアンを交代際に削れる相方が欲しいと考え、ゴツメのザシアン受けとしてハリーセンをその次に採用しました。こいつの良い所はゴツメ+まきびしで1サイクルでザシアンをC+2ダイフェアリーの撃破圏内に入れられる点です。

その次に、ザシアンの処理ルートをハリーセンに依存しないよう、別の抜きエースを用意することにしました。レイスポスの弱点として「飛行のダイジェッターを起点化できない」というものがあったので、そこも補いたいと考えたところでしたが、その場合は相手のダイマを先に切らす展開にしやすいので、飛行相手も切り返せて、ダイマを一方的に押し付けると高い制圧力を得られるバコウバシャーモを採用。

この4体の並びは8月下旬まで回して悪くない感じに機能しましたが最後の2枠でずっと迷走していました。理由を考えた結果、「レイスポス→ゼルネアス→(何か)」という展開はザシアンに火傷を入れたとしてもザシアンでレイスポスを突破されると困難なため、「レイスポス→(何か)→ゼルネアス」という展開にもスイッチできる(何か)を採用できていないためだと考えました。この枠は

  • 全抜き要員にもなれる
  • ゼルネアスの起点作りも可能
  • ゼルネアスに強い相手を起点にできる
  • ザシアンに強い

の4点を持つ必要がありましたが、HB残飯ビルド岩石封じグラードンがこの条件を良い感じに満たせていたので採用しました。

最後に、対ザシバド構築に対してレイスポス以外の初手を出すにはどうしても黒バド受けが必要だというのが分かったので、黒バドに後出しでき、かえんだま投げつけるで後出しザシアンを咎められると考えADかえんだまタチフサグマを採用して完成。

が、この構築にたどり着いた時には8/30で5桁順位。1日に対戦数を重ねるとプレイングが雑になって勝てないのも分かったので、10数戦程度回して立ち回りを掴めてきたところで今季は終わってしまいました。惜しい。ただ、立ち回りが分かってきた後の使い勝手は非常に良く、シリーズ12の最初のシーズンで使ったグラードン+ゼルネアスを復活させて満足のいく出来に仕上げることができたのは嬉しかったです。

最終順位は3766位、レートは1662でした。6勝しか勝ち越していないのにこのレートになるのはなんなんですかね……

個体解説

レイスポス

175-x-81(4)-197(252)-100-200(252)

最速CS、あまりB

構築の中心、8割方襷黒バドとして第3の伝説枠として動いてもらいました。襷マッドショット黒バドを見て、「その動きをするならレイスポスで良いよな?」と思って育ててみました。高いSから色々できるのが便利で後続の起点を良く作ってくれた……のだが、鬼火とマッドショットを外しすぎてポンコツにもなっていました。最終日にマッドショット&鬼火を連続で外してしまった時は相当萎えました(が、グラードンが強すぎて勝った)。

こいつの強みは結構多いですが、特に

  • 霊耐性で電光石火を避けることができるのでザシアンに2回動ける
  • 大抵の相手より上から動いて挑発が撃てる
  • こいつより速い相手は軒並みマッドショットが刺さる
  • ラッキーを挑発で完封可能、ヌオーにも相当有利

辺りが使っていて偉いと感じました。あと、こいつを最初に構築を考えていくと、伝説枠が必要ないと感じた際に黒バドにシフトできるのも構築を組んでて安心感がありました(笑)

イベルタル・ホウオウ入り(全く負担をかけられない)、バンギラスカバルドン入り(挑発鬼火を撃てても砂で削られるので交代読みに失敗すると仕事ができない)、ガオガエンラグラージ入り(蜻蛉・クイタン+ザシバドと繋がって負ける)には基本的に選出を避け、サイクル系というより攻めっ気の強い構築に多く出し、相手の出鼻をくじいてくれました。

ゼルネアス

214(100)-x-116(4)-194(204)-130(92)-133(108)

S:最速マンムー抜き、S+2で耐久スカーフ黒バドをいい感じに抜けそうな範囲
HB:陽気珠ゼクロムのダイサンダー確定耐え
HDC:ダイマ時にメタモンのダイフェアリー最大ダメージを受けた後、非ダイマ状態でドレインキッス16.0%乱2
C:H199D136ザシアンを撒菱×1+ゴツメ×1+C+2ダイフェアリーで87.5%乱1

C特化ゼルネアスにしようと思っていたらメタモンに負けることが分かったので少し耐久調整をしたゼルネアス。技は身代わりの枠をラスターカノンにしてネクロズマにも安定して勝てるようにしていたが、身代わりがあれば起点にできる場面、メタモンにコピーされずに済む場面が増えプレイングの安定性が増すのでテンプレのフェアリー2ウエポン+ジオコン+身代わりになりました。ネクロズマ対面もダイマを枯らせば後続のグラードンの起点にできることから、ダイマ枯らしとして身代わりが機能して変更して正解でした。身代わりが本当に偉く、火力特化ならこの技構成が結論と思えるくらいには強かったです。

元々ゼルネアスはHBを愛用していましたが、グラードンバシャーモも全抜きができるタイプのポケモンなので、併用して選出している場合はゼルネアスを崩しとして動かすか全抜きエースとして動かすかを柔軟に選べて、ゲーム展開を有利にするためにジオコンを切る前にダイマを切るという動きもC特化のおかげで取れるのがHBとの違いかなと考えています。逆に、ゼルネアス以外に強力な詰め筋になれるポケモンと組ませて、相手の出方を見ながら詰め筋を考えられるようにするのがCに厚いゼルネアスの使い方なんだなと感じました。

ハリーセン

171(244)-x-150(252)-75-75-107(12)

ほぼHB、S-2ドラパルトを抜けるようにHからSに1渡した。

ゴツメ+撒菱でザシアンを30%弱削ってゼルネアスを通すためのクッション役。ザシアン以外のゼルネアス対策が甘い場合に選出しました。最後はそのような構築は少なかったです。

陽気の巨獣斬+ワイボは確定耐えで、意地なら準速はほぼいないことからレイスポスでザシアンを上からスイープできると考えていたので、ゼルネアスのジオコンダイフェアリー圏内までよく削ってくれました。ただ、環境のザシアンのワイボ搭載率があまりにも高く、ハリーセンを後投げされて退いてくれるザシアンはほぼいませんでした。陽気の場合も剣舞から入られる場合が殆どで、あまりうまく動けませんでした。黒バドへの釣り交換も決められる場合が多かったので、撒菱+ゴツメをするなら行動保障のあるエアームドの方が良かったかもしれないです。

怖い顔については元々電磁波で採用していましたが、ランド・サンダーに後出しされる場合が多かったのと、サイクルを回す回数が多くなく1回起点を作れれば良い場合が殆どだったので、誰にでも通る怖い顔の方が便利でした。

バシャーモ

155-189(252)-90-x-91(4)-132(252)

火力特化の意地AS。あまりはDL対策でD振り。

居座るだけで基本的にアドが取れるエース。バコウと加速でダイジェッターとも殴り合えるので、ダイマを切れば殆どの相手と殴り勝てると思い採用しましたが、地面技で弱点を付けるランドロス、Sを上げても中々抜けない黒バド、ダイドラグーンで火力を下げられるレシラムゼクロム、一撃で殺してくるカイオーガ辺りが邪魔だなと感じる場面が多く、この構築は狙った相手を誘って崩すのも難しいので最終的にはあまり出せませんでした。グラードンを入れたおかげでザシアン入りに対してラクができるようになったので、汎用的に選出できるようにするより狙いを定めて技を考えれば良かったかなと感じています。

敵に使われるバシャーモは無敵だけども自分で使うバシャーモは無敵ではない、というのがよく分かりました。それでも通せる構築を見極めて選出できた場合は択ゲーも回避しやすく十分強かったです。

グラードン

193(140)-174(28)-202(188)-x-122(92)-118(60)

H:16n+1
HB:A特化ザシアンの巨獣斬に対してビルドから入ることで残飯の回復含めて確定で2耐え
HD:C特化珠サンダーのダイジェット確定耐え
S:S-2のスカーフ最速カイオーガ抜き
A:残り

これでもかと物理耐久を厚くしたグラードン。物理アタッカー相手にはビルド身代わりを狙い、特殊アタッカー相手はダイアースで撃ち合った後にビルドの起点にするのを狙った型です。

HB振りと岩石封じのお陰でゼルネアスとの相性が相互に高くなりました。具体的には、

  • ジオコンを積んだゼルネアスを特殊技で突破するのは困難なので、ゼルネアスを突破するのは大抵物理アタッカーだが、HBが固すぎるので物理アタッカーの殆どはグラードンの起点になる。
  • ビルドを積んだHBグラードンを物理技で突破するのは困難なので、グラードンを突破するのは大抵特殊アタッカーだが、事前に身代わりを残すことで行動保障を手に入れ、特殊アタッカーに突破される前に岩石封じでS操作をすることで、後続のゼルネアスの起点になる。

といった相互に恩恵を得られる関係になっていました。更にレイスポスのS操作からグラードンの上からビルドor身代わりといった動きに繋げられるので、レイスポスとの相性も良く、多くの構築に対してレイスポス+ゼルネアス+グラードンという選出が安定するようになりました。プレイングについても上記の相互関係を意識した立ち回りをしていれば大抵通る点も良かったです。

また、Bに厚く振りビルドを複数回積む前提ならグラードンでなくジガルデで良いという考えもあるだろうなぁとシグマさんの記事を見て思いましたが、グラードンならザシアン入りに初手置きできたり、カイオーガ入りに対してもダイマを誘発or晴れ状態でグラードンを突破させて後続の起点化が可能だったりという特徴があるので、この構築であればジガルデよりグラードンだと思います。(よくよく考えたら残飯ジガルデとの組み合わせも試してみて相性が悪いなと感じていました。)

HBに厚いことで火力が乏しくヌオーで詰むという問題点はありますが、ハリーセンの毒菱やラキヌオーに強いレイスポスのおかげでそこまで困りませんでした。

備考:シグマさんのグラードン使っていた記事

shigumaaa.hatenablog.com

タチフサグマ

169(4)-156(252)-121-x-133(252)-115

黒バドを受けるためにD振り、根性かえんだま投げつけるで襷黒バドを倒せる確率を上げるためにA特化、残りH

対バドザシ最終兵器。黒バドに対して後出しし、かえんだま投げつけるでザシアンを機能停止にしていくのが狙い。ということで技は空元気・叩き・投げつけるまでは確定で、ラストは2回目以降のサイクルで有利対面を作れる捨て台詞にしました。

タチフサグマを思いつく前にアシクリさんのタチフサグマの動画を見ていて、「ペロリームと組み合わせられないからタチフサグマでバドザシ対策は無理かなぁ」と思っていましたが、かえんだま投げつけるでザシアンを起点化してしまえばグラードンでの後出しができるようになり、ザシバドのサイクルに対してタチフサグマグラードンのサイクルで負担をかけて最終的にゼルネアスかグラードンで詰められるということに気付いたので採用しました。

www.youtube.com

実際問題、他の一般枠黒バド受けを考えたところ、

  • ガオガエン・タチフサグマ以外:負荷が弱くザシアンを火傷にもできないので、サイクル回数が嵩みこちらが先にサイクル崩壊する。
  • ガオガエン:ザシアンを後投げされづらくザシアンを削ることができないので、ゼルネアスで詰めるルートを取れずにプレイングで負けやすくなる。

というデメリットがあるのがあるので、グラードン+ゼルネアスに有利なサイクルを組むならタチフサグマが最適そうだと思っています。

ダイマのダイアタックとも搦めて相手を突破しながらゼルネ・グラードンを展開できるようS操作をする、という動きも取れそうなので、まだ研究のし甲斐があるなと思いました。

基本的な立ち回りと主要な並びへの対応方法

基本選出

レイスポス+グラードン+ゼルネアス。

レイスポスで先発様子見をしながら退場、相手が物理アタッカーならグラードンから展開、特殊アタッカーならゼルネアスから展開し、後続で詰めることを意識しながら技選択する。ダイマが読めるなら両者に持たせている身代わりで枯らすことも考える。

対ザシアン+黒バド

レイスポスを出せるならレイスポス+タチフサグマ以外から@2。ゼルネが薄いならハリーセンゼルネにして、ハリーセンでザシアンを削りレイスポスのスイープをちらつかせてザシアンを追い出してゼルネで詰める動きをすればok。そうでないならゼルネグラードンバシャーモの3体のうち2体を出して基本選出に近い動きをしました。

レイスポスを出せない場合はグラードン先発+タチフサグマ+ハリーセン以外から@1。タチフサグマのかえんだま投げつけるor捨て台詞でザシアンをグラードンで受けられるようにしてサイクルができるようにしました。

イベルタル+ザシアン

イベルタルを受けられないのでゼルネアス+ハリーセンバシャーモorグラードン。ザシアンを削れたらゼルネアスを通し、そうでない場合はバシャーモorグラードンを通す。

カイオーガ

カイオーガが体感いなかったので、グラードンが潮吹きを耐えるのでグラードン先発。大抵初手にカイオーガを投げられる。晴らしたまま突破されるか、ダイマを切らせるかの2パターンになるので、岩石封じを撃ち続けて後続の起点にする。そこからゼルネアスかバシャーモで全抜きできたら良いかなという気持ちで組んでいる。正直キツイ。

対ホウオウ

グラードンが大抵通るので、ゼルネアスorバシャーモ等で荒らしてダイマを切らせた後ハリーセンでSを下げたのち、グラードンで詰める。

あとがき

ここまで読んでくださりありがとうございました。

9月からはスプラ3にドハマりする可能性が高いので、幻ルールはやらないと思います。