S19〜S21でコライドン構築のオトモを実験したみたので、それについてまとめる記事です。
元構築はこちら。
この構築は下記の要素によって構成されています。
- 基本選出:残飯ビルドコライドン
- 基本選出:切り返し・起点作り枠
- 基本選出:崩し枠
- 毒菱関連枠
- 苦手な相手への対策枠
そこで4種類の枠それぞれについて考察したポケモンを紹介していきます。
切り返し・起点作り枠
クレッフィ
電磁波と壁張りで起点を作れる。後出しから展開しても先制ができるので電磁波と壁は最低限張れて切り返しが可能。パオカミにも素で強い上、カミに眼鏡を渡せるので強力だった。
ただし、この枠にある程度の対面性能がないと役割集中を絡められると伝説環境あるあるのパワー負けをしやすいと感じたので、この枠はハバタクカミの方が適任と考えた。崩し枠の方がパワーのあるポケモンを採用しやすい。
崩し枠
スコヴィラン
コライドンを受けてくるヘイラッシャに対して、脱出リーフストームで撃破しながら対面突破できれば、受けてくるドラゴン勢に対してもカミの展開を作れて便利だと感じた。晴れ下なら崩し性能・スイープ性能共に高く、鬼火での起点作りも可能。
S19でザシアン構築が多いのもあって使ってみて悪くなかったが、ラウドボーンやミライドンが増えてきて選出しづらくなってしまった。また、ヘイラッシャカバルドンを考慮して草技で崩すことを考えていたが、そもそも眼鏡イーユイなら炎技でヘイラッシャを突破できるのを知ったので、これを利用する方針で構築を考えることにしフェードアウトしてしまった。
スカーフの黒バド・ミライドン・コライドンが多いので、これら以外の伝説に出す崩し枠としてなら使えそう。
毒菱関連枠
フォレトス
毒菱枠を考えていったところ、黒バドとミライドンの両方に対して行動保証を取れる毒菱撒き&毒菱回収役がいないことが分かったので、頑丈で無理やり動けるフォレトスを考えていたことがあった。
ちゃんと毒菱撒き・毒菱回収の仕事はしてくれたが、逆に言うとそれだけしかできない(=苦手な伝説への対策枠になれない)ので補完枠への負担が増えてしまい没になった。
ドオー
ミライドン相手に戦いやすくするための毒菱関連枠として採用を試した。ミライドン受けとしてはそこそこ良かったが、
- 崩し枠にはなれないので、崩し枠が必要なミライドン構築に勝てない
- ドオーからの退き先がおらず、パオジアン等に簡単に崩されてしまう
などがあり、数的不利を取りやすく勝率が上がらなかったので没。
Aベトベトン
ドオーとは逆に黒バド構築に強い毒菱回収枠。アタッカーとしての相性補完に優れているオオニューラが同居している場合も思念の頭突きでしっかり役割破壊ができる。影撃ちも優秀。
強かったが、毒菱を撒けないので没になった。毒菱撒き枠に強力なポケモンがいれば候補になるはず。ゴテラスカーフ黒バドに抗えるのもあって採用したさが強い。
Gヤドキング
対面操作が可能な毒菱回収・撒き役。寒いギャグからコライドンに繋げば晴れターンを4ターンにリセットできるのもメリットが大きく感じた。特殊相手に毒菱を撒き、寒いギャグで数的不利を作らずに後続を着地できるので、ドオーを使っていた時に感じた「対面性能が低いが故に数的不利を作ってしまう」というデメリットは低いように感じた。
毒菱回収役として選出する際も、相手の毒菱撒き役が大抵毒タイプなのもあり、サイコノイズで遂行可能なのはメリット。また、コライドンを受けてくるアシレーヌにも強く、毒菱を絡めてコライドンを選出しても戦いやすいのも強い。
ダイナ・オーガ・ルギア対策としても機能するはず。テラスを切らせてダイナに毒や炎アタッカーを通したり、オーガやルギアに毒を入れてコライドンのサポートをしたりしやすい。
サブロムで後述するワダチラティと一緒に採用しており、十分に活躍している。
テツノワダチ
高速スピンで毒菱回収する。毒菱回収役の中では基本選出に入れやすく、チョッキ叩きを持つことでミライドン・黒バド・ムゲンダイナ・白バドと色々な構築に腐ることなく出せる。一般枠のパオカミにも強く、 オーガポン・水ラオスにはコライドンが強く出れるので相性が良く、数的不利を取る展開にもなりづらい。
Gヤドキング・ラティアスと一緒にサブロムのPTに入っていて活躍している。
苦手な相手への対策枠
元構築で重かった下記の対策枠を考察する。
- 優先度:高
- 対黒バドラッシャ枠:黒バドのスカーフゴテラアストラルビットの一貫を切れるヘイラッシャ対策枠
- 対ルギア枠:妖毒テラスを切った後のルギアを倒せる枠
- 毒菱回収枠
- 対ムゲンダイナ軸(攻め受け両方)
- 対ホウオウ軸
- 優先度:中
- 対オーガ枠:妖テラスカイオーガを後出しから出して大きく削れる
- 対ミライドンクッション:ミライドン相手に後出しからクッションになれる
- 毒菱撒き枠
- 優先度:低
- 対ルナアーラ軸
- 対白バド軸
- 対ネクロ軸
メテノ
ホウオウ対策。ホウオウ構築に一緒に存在するランドロスにも勝て、ドヒドイデ相手もリミットシールドで毒殺を防げるのを買って採用。
ホウオウ構築には強かったが、それ以外の構築の対策枠にならず、他の補完枠を圧迫するので最終的な採用には至らなかった。
ラティアス
妖テラオーガ、ダイナ、ホウオウを対策する枠。ランド・カイリューにも強く、コライドンかラティアスのどちらかが通る展開を作りやすい。
ラティワダチGヤドキングでサブロムに潜っていてそこそこ活躍しているが、役割対象にあまり当たらず使用感がよく分かっていない。
水ウーラオス
ホウオウ構築を破壊する枠。グライオン対策にもなるので、基本選出が苦手なグライオンを追い払える。
身代わりきあパンと水流連打があるだけで、受け気味のホウオウ構築には勝てる。それに加えてアクアジェットがある事で対面性能が上がり、攻め気味のホウオウ構築にも強く出れる。コライドンの晴れとアンチシナジーだが、コライドンを出しづらい構築にしか出さないのであまり問題はなかった。
白バド・ネクロ構築に対しても安定した打点を叩き出せるため戦いやすくなった。
運用していて強かったが、他の補完枠との兼ね合いで最終的な採用には至らなかった。補完枠選定次第では十分に採用候補になる。
未開拓のポケモン
ウネルミナモ
強力な特殊打点、水打点がホウオウやトリル軸に強い、オーガの水1/4のお陰でコライドンに炎テラスを切りやすい、S活性によってダイナの上から流星群を叩き込める、等補完枠としてのポテンシャルはありそう。叩きがあるのでルナアーラ・黒バド・ラッキーにも強く出れそう。
これらから戦えそうなポテンシャルは感じるが、全てを対策に入れるのは厳しそうに感じた。何より対策できそうなのに気づいたのが8/30で研究時間が足りなかった。レギュG後半に研究の余地あり。
タケルライコ
- 崩し枠
- 対策枠
- ホウオウ
- カイオーガ
- ネクロ
- 黒バド
ホウオウ入りを崩すのに電気技は有効なので強そう。ただし同居していることが多いランドロスをどうするかを考えるのが難しい。ソーラービームを覚えるが、ランドには等倍、カバは砂が厄介、ディンルーは硬すぎと有効かは不明。何よりチョッキホウオウにテラスを切られると崩せなくなるので、工夫が必要。
ウガツホムラ
- 崩し枠
- 対策枠
- ホウオウ軸
- ダイナ軸
- ネクロ軸
- 白バド軸
鉢巻巻いて炎テラス晴れ活性憤撃すれば受け構築は全て崩せる。そこからコライドンTODをすれば勝てる。トリル系もイーユイみたいな破壊役として活躍できるはず。
タイプ被りで色々対策しづらそうなのは欠点。
バチンウニ
- 崩し枠
- 毒菱撒き
エレキメーカー展開で天然欠伸勢に強い、ボルチェンで崩すので数的不利を作りづらい、毒菱も撒ける、と構築に欲しい要素をふんだんに持っていて偉い。
数値が明らかに不足している上に襷を持たせられないので、どう動かすかのイメージがついていない。レギュHで少し練習してみても良いかもしれない。
炎オーガポン
- 崩し枠
- 対策枠
- カイオーガ
- ネクロ
- 白バド
使うなら、レギュGで流行っていたつたこん剣舞草分け@1の型になるはず。この型の使い心地をよく知らないので採用に踏み切れなかった節がある。
原種ガチグマ
- 崩し枠
- 対策枠
- ホウオウ
- ダイナ
- 黒バド
- ルナアーラ
崩し枠ならガチグマ、と言う感じがある。天然欠伸勢にも強く出れるし、ホウオウやダイナも崩しやすい。カイリューに対しても欠伸や空元気で強めに出れる。
トドロクツキ
使うならテラス運用することが増えそう。高火力の叩きの圧力は崩しに貢献しやすいし、テラス誘発もさせやすい。D高めで悪持ちなので、黒バドに強いのも良い。
ツキの強い型の1つのエナジーアクロバット型が古代活性の影響で使いづらいので、型の選定が難しい。研究時間が足りていない。
他に何か思いついたら追記しようと思います。