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【IQ1AdC】コンピュータゲームにおける振り返り学習に動画キャプチャ機能は役に立つのか考えてみる

こんにちは、まーぼうです。 この記事はIQ1 Advent Calendar 2枚目の7日目の記事です。

知り合い周りでイカをする事が最近多いですが、知り合い周りが軒並みIQ200くらいあってイカが上手なので、自分もIQ1を脱却して上達しようと色々考えてみた結果を書いていこうと思います。

動画キャプチャ機能について

最近の据置ハードは、ゲームのプレイの様子を動画キャプチャする機能がある場合があります。Nintendo Switchの『Splatoon2』は、キャプチャボタンを長押しするとその前30秒の動画をキャプチャする機能が実装されています。キャプチャした動画はこんな感じでSNSに投稿できます。

この機能は、まあSNS映えするから付けられた機能だと思うんですけど、ここ最近『Splatoon2』をやっててこの機能がプレイヤーの上達を促進する効果があるんじゃないか?という思いつきが浮かんだので、これについてちょっと考察してみます。

イデアの概要

動画キャプチャ機能を上手く使えている際、いまプレイしているSNS映えする場面だと認識している場合が殆どです。このためには、自分のプレイングを客観視して評価をする事が必須となります。つまり、「動画キャプチャ機能を使う」という行為は、「自分のプレイングを客観視する行為を促進する」という効果をプレイヤーにもたらすと考えられます。これによる上達促進効果は大きいんじゃないかと思います。

ベースとする理論

自己調整学習サイクルを使うと上手く説明しやすいのかなと思います。

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詳しく説明すると長くなるので簡単に説明すると、「予見→遂行/意思コントロール→自己省察」のサイクルを促進すると、学習効果だけでなく学習意欲も向上するよ、という理論っぽいです(鉞がぶっ飛んできそう)。また、この学習理論において大事なのは、学習内容や理解度に対してだけでなく、自分の学習態度・感情や学習方法についても目を向けてサイクルを回す事です。具体的には、「この学習内容に対して自分は意欲を持てるか?」「今やっている学習方法は本当に適しているんだろうか?」みたいな事を考えると良いらしいです。

これは教育系で出てくる理論なので一見するとゲームに転用するのは難しそうですが、ゲームの上達については当てはめることができそうです。たとえば『Splatoon2』のバトルについて当てはめるなら、

  • 予見:「今回のバトルでは○○ができるように意識しよう」「キルレを0.5以上にしよう」
  • 遂行/意思コントロール:「もしかしたら○○という方針は間違っているんじゃないか?」「プレイ中に自分はどれだけ冷静か?」
  • 自己省察:「○○はどの程度できたんだろう?」「他に興味のある技術やコツが生まれたか?」

みたいな事を考えるような事です。

動画キャプチャ機能と自己調整学習

先ほど述べたように、動画キャプチャ機能は「自分のプレイの客観視を促進する」という効果がありますが、これは自己調整学習の遂行/意思コントロールを支援すると考えられます。なので、ゲームプレイ中の自己調整学習が促進されて、上達促進効果が生まれるのではないかと考えました。

……で効果は?

どうせN社とS社が効果測定してるっしょwww 結果は知らん

懸念点

このような浅~~い仮説を思いついたのですが、しばらく考えてみるとこの仮説には色々問題点があるなと思いました。

動画キャプチャ機能はバトル全体での客観視は促進できない

Splatoon2』をやってる人だと心当たりがあると思うんですが、「プレイに熱中しすぎて動画キャプチャをし損ねた」という事はそれなりの頻度でおきます。そういう時はたいてい情報量が多すぎて動画キャプチャのタイミングを探すのに意識のリソースを割けていないです。

この意識のリソースは、バトルの展開によって変動していきます。そのため、5分間の試合中ずっと客観視をするのは無理なので、バトル全体に対してこの仮説を適用するのは困難です。特に、試合の勝敗を大きく分けるような重要なプレイについて客観視・自己省察ができるのが最も学習効果が高いはずですが、そのような場面では意識のリソースがバトルに割かれがちなので客観視ができない場合が多いはず。

その他懸念点

他にあるかも IQ1なので思い浮かばないです

まとめ

いかがでしたか?動画キャプチャを意識しながらゲームをすると上手になりやすい!……かもしれない事が分かったかもしれないですね!自分なりの上達方法を探して、上手に楽しくゲームを遊びましょう!

ここまで読んでくださりありがとうございました。

追記

修論の実験の被験者募集中です