まーぼうの書きたいことをたらたらと

研究したりゲームしたり作ったりの日記

「学校」って面白い場所だと思った

どうも、まーぼうです。未だ研究テーマが決まらず焦る毎日です。どうすんやほんまに…

今回の記事はとあるドラマを見て、「学校」って面白い場所だな、と思った事についてです。

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この事考えたきっかけ

親が土曜ドラマ「先に生まれただけの僕」を見ていた横で兄とFIFA18をやっていたのですが、耳に入ってくる情報だけで面白そうだなと思いました。

(あ、FIFA18面白いですよ!試合前の解説とか本物みたいですげえ。難しいけど) www.easports.com

FIFAやり終わったあとに、録画してたドラマをすぐに観て「こりゃ良いな」という気分に。普段ドラマは殆ど観ない方なんですが、こういう話は好きですね。なんでだろう?と考えた所、描いてるテーマが面白くて好きなんだな、というのに気づきました。

ちなみに、ドラマの公式サイトはこちら。10/22現在、第2話まで放送。

www.ntv.co.jp

ドラマについての紹介

大体は公式サイトに書いてあるとおり。舞台は私立高校。主人公が会社の営業から左遷された若者で、異色の校長。教師の視点からではなくビジネスマンの視点から赤字の私立高校を再建していく、という教師側にスポットを当てた学校ドラマです。まあ中々上手くいかないんですが。

異色の校長・鳴海は、(はじめのうちだからなのか特に)既にいる教員と衝突し、生徒に対する接し方を失敗(?)してしまいます。これらの原因として、今まで培ってきたビジネスマンとしての考え方をそのまま適用してしまっていて、それが学校という場所に合わないのがあります。これから鳴海がどのようにして校長として立ち振る舞うのかすごく楽しみです。

学校の何が「面白い」なのか

(ここからは、自分が持っている少ない知識とある程度持ってしまっている偏見のみを利用して書いていきます。間違っている事も多いだろうという事をご了承ください。)

学校の評価と学校の役割・目的が噛み合っていない

高校の評価っておおよそ

  • 大学進学率
  • 東大とかの上位大学への進学者数
  • 部活動(特にサッカーとか野球、吹奏楽のような集団競技)実績(≒部活動で大きな大会に出たかどうか)

で決まる気がしてます。(僕は高校受験をしていないのでこれは完全に想像なのですが)お子さんを高校に進学させようとする親とお子さんがどの高校に進学するかは、これと自分の学力を基準に数校に絞ってから

  • 制服や後者のデザイン
  • 学校の校風
  • 友人の進学先
  • 学費
  • 学校行事
  • 立地

で決める事が多いと思っています。つまり「校風の優先度は高くない」という事です。

しかし、高校の役割というのは

  • 学力を伸ばす
  • 社会性を身に付ける
  • キャリアについての考えを持たせる
  • 精神的な成長を促す

というものがあるんじゃないかな?と感じています。学校の評価に関係のあるのは「学力を伸ばす」しかないため、評価指標と役割が一致していないのです。これは利益を追求するべき一般的な企業とは大きく異なる性質だと思います。

評価指標と役割が一致していないので、従業員(≒教員や校長)同士で意見の食い違いが起きたり、評価されるための行動(=生徒の学力を上げようとする試み)が中々できなかったりするのかな?と思います。ドラマでも先生vs校長の意見の対立が描かれています。

ちなみに、初等中等教育の役割について、文部科学省の教育審議会についてはこんな議論がされているみたいです。ちょいと古いですが。

第2章 初等中等教育の役割:文部科学省

従業員(教員)の役割が広すぎる

次にこの問題。中学高校の教科教員の仕事は

  • 授業をする
  • 授業のための準備(資料を作る・課題を出して答え合わせをする・中間期末テストを作る など)
  • 生徒からの質問対応

が基本で、更に

  • 部活動の指導
  • 生徒からの相談
  • 担任業務
  • 学校運営

と認識しています。中高は1教科だけなのでまだマシですが、小学校教員は全教科なのを考えると……((((;゚Д゚))))とにかく教員の仕事って多くて広いと思います。ゲームプログラマに「お前イラストとサウンドもやってね」と言ってるようなものな気がします。

「じゃあ分業しろよ」って意見があると思うのですが、それは難しいらしいです。分業するとすれば「授業だけする人」「部活動だけする人」「生徒からの相談を受ける人」みたいに役割分担するのでしょうが、教員の数は増やせないので、教員1人が担当する生徒が増えてしまいます。先生側からすれば、

  • 授業の様子から生徒の人柄を判断して、部活や相談において適切な指導をする、という事ができなくなる
  • 担当する生徒が多すぎるので、適切な指導をしにくくなる

となりますし、生徒側からすれば、

  • (特に「生徒からの相談」について)知らない人に相談するより、勉強を教えてくれる先生の方が相談しやすい
  • 一人の人と深く関わる方が精神的成長に繋がりやすい

となってしまい、分業は大きなデメリットになるのだと思います。だいたいの企業は従業員一人一人に明確な役割があるのだと思いますが、学校現場は役割があやふやだと思いました。

参考までに、分業が中高より進められない小学校についてはこのような記事があります。教科担任制(一般的な中学校のように、1人の先生が1つの教科を持つ)と学級担任制(一般的な小学校のように、1人の先生が全ての科目を持つ)の違いについての記事です。

edutmrrw.jp

扱う対象が不安定すぎる

最後にこれ。先生が扱うのは生徒、即ち人間です。人間は間違ったり不合理な行動をしたりは日常茶飯事なので、現場で何が起こるかを想定しづらいです。しかもまだ若い人達相手なのだから、想定外の事態は当たり前なのでしょう。うーん、大変そう。(雑)


長くなってしまったので今回の話をまとめると、

  • 土曜ドラマ「先に生まれただけの僕」が珍しく観たいドラマだと感じた。
  • その理由としては、「学校」という場所の企業とは違う面を描いているからだと思った。
  • 学校の特徴として「評価と役割の食い違い」「従業員の役割の広さ」「扱う対象の不安定さ」に「面白さ」を感じた。

という感じです。学校教員になる人、大変そうですが頑張ってください…

今回の記事は以上です。ここまで読んで下さりありがとうございました。