まーぼうの書きたいことをたらたらと

研究したりゲームしたり作ったりの日記

シミュレーションRPGをやってみよう!

ブログ更新、2週間に1回のペースで安定していますね。続いているのは良いことなんですけど、「1週間に1記事」と最初の記事で宣言したのを思い出すと辛くなってきます笑

さて、最近traPの方では新たなプロジェクトが発足し、より良い作品を作るべく活動を始めました。……が、

SRPGの企画がねえ!(゚Д゚)ノ」

と内心思っていました。traP製のSRPGをやってみたいというのが本音です。まあマニアックなゲームでSRPG好きな人が少ないというのが理由として大きいと思いますが。

という事で今回は自分の好きなゲームジャンルについて分析をして、何が面白いのか紹介してみようと思います。つまりSRPGの紹介です。よかったら読んでください。

(※注意 この記事は私が自分で体験したことに基づく分析に、ネットでの文献等を少し参考にして書いたものです。この記事を鵜呑みにするのはやめましょう。また、自分の好きなゲームという事でインテリジェントシステムズさんの「ファイアーエムブレム」シリーズの影響を大きく受けています。これらの事を踏まえて読んでくださいね。)

SRPGってどんなゲーム?

SRPGというのは略称で、ゲームの商品説明とかでは「シミュレーションRPG」と書かれている場合が多いです。RPGも略称なのでそれを正確に書くと「ロールプレイングゲーム」となります。略さず書くと「シミュレーションロールプレイングゲーム」となって長いので「シミュレーションRPG」または「SRPG」と略される事が多いんでしょうね。

それで、どんなゲームなのか?それを説明するために2つのゲームジャンルと一緒に簡単に紹介していきます。

ちなみに、この説明の仕方はWikipediaとほぼ同じです。ちゃんと調べたい人はこれを見るのが手っ取り早いです。

シミュレーションロールプレイングゲーム - Wikipedia

コンピュータ・ロールプレイングゲーム(コンピュータRPG)

コンピュータを用いたRPG。コンピュータと頭に書いているのは、TRPGなどとごっちゃにならないようにするためです。

RPGは、簡単に言うと「主要な登場人物を操作して物語を進めていくゲーム」であり、大抵はファンタジー世界での冒険が題材となるのでコマンドを用いたバトルが入っている事が多いです。多くの作品の特徴として

  • キャラクターの成長要素がある
  • アイテム(道具)の管理要素がある
  • トーリーがある
  • 探索要素がある
  • 非リアルタイム要素が大きい

といったものがあります。

このジャンルの具体例として有名なのは「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」「ポケットモンスター」など。ド定番で触ったことのある人も多いと思います。

ウォー・シミュレーションゲーム(シミュレーションゲーム(SLG)の一種)

SLGとは、現実に存在しているものを再現したゲームのこと。例えば経営、恋愛、そして戦場が挙げられそうです。

ウォー・シミュレーションゲームはその名の通り戦争・戦場を再現したゲームです。自軍と敵軍が存在し、自軍を指揮して敵軍を倒して勝利するのが主な目的となります。軍隊の戦術研究に用いられていた机上作戦演習が元になってるとか。多くの作品の特徴として、

  • 広さや地形に基づいて軍隊の運用を行う
  • 兵力を整える要素がある
  • 兵力には兵種(歩兵、騎兵など)はあれど個性は少ない(=兵種が同じなら兵数以外の能力差は少ない)
  • 非リアルタイム要素が大きい(リアルタイムストラテジー(RTS)は除く)

といったものがあります。

このジャンルの具体例として有名なのは「ファミコンウォーズ」「信長の野望」など。そこまで有名じゃない気がします。ちなみに私はやった事がほとんどありません。

シミュレーションRPG(SRPG)

これら2つの要素を組み合わせてできたのがSRPGSLG要素が大きいものもあればRPG要素が大きいものもある。SLG要素が大きいものであれば、

  • 戦争の流れを1つのストーリーにしている
  • 戦闘マップにおいて人間ドラマが存在する(寝返りとか)
  • 兵力をキャラクターとして表現している
  • 兵力は成長する

という要素がある場合が多く、RPG要素が大きいものであれば

  • バトルにおいて広さのあるマップを用いる

という要素がある場合が多いです(こっちの説明が雑……)。

SLG要素の大きいものとして有名なのは「ファイアーエムブレム」、RPG要素の大きいものとして「ファイナルファンタジータクティクス」でしょうか?ただこの分類は自信がありませんし個人差は大きいと思うのであくまでも参考程度に。

面白さ

こっからが本題。このゲームジャンルは何が面白いのかです。個人的には主に3点。

じっくり考えて行うバトル

一番大きな要素だと思います。広さ・地形のあるバトルである事によって、普通のコマンド式RPGに比べ「キャラクターの位置取り」について考える事が増えます。これにより、プレイヤーの行う行動の種類が桁違いに増えるので、頭を相当使わないといけません。普通のRPGでは、1度に行うことのできる行動の候補が少ないので対戦相手との読み合いに頭を使う事が多く、直感に頼る部分が増えますが、SRPGだと行動の候補が多いのでどの行動が一番メリットがあるかを計算しつくすのに多くの思考リソースを使うことになり、読み合いに頭を使う場面は少ないです。

また、他のアクションゲームとは違って、時間制約がなくのんびり考える事ができます。リアルタイム性があったらこのゲームは難しすぎますし、面白さを損ねる事になりかねません。

キャラクターが個性的で愛着が湧きやすい(場合が多い)

1つ目の理由でも述べた通り、このゲームは相当頭を使う事が多いです。つまり、あるキャラクターを動かすのにかける時間が増えるという事です。キャラクターの運用に時間をかける時間が長いほどキャラクターに愛着が湧きやすいので、普通のRPGよりもキャラクターに愛着を持つことが多いと思います。また、バトルの複雑さが増しているので、バトルにおけるキャラクター要素は普通のRPGに比べて多くしやすいです。そのため、バトルを用いたキャラクターの個性の表現は、RPGよりもやりやすい気がします。

人間ドラマが多い

SRPGは戦争の再現から派生したゲームであるので、「人と人の戦い」との親和性が高いです。戦記ものや陰謀の阻止を描いたストーリーのSRPGも多く、「人とモンスターの戦い」「モンスターとモンスターの戦い」になりやすいRPGとは違ったストーリー表現をしやすいです。裏切り、陰謀、死などが描かれる場合が多く、シリアスなストーリーを楽しみやすいのです。(もちろん明るいストーリーのSRPGもあるのですが。)

向き不向き

ゲームの面白さをまとめると、

  • 「計算しつくす」という意味合いでの頭を使うゲーム
  • キャラクターの個性の表現が多彩
  • シリアスなストーリーを味わいやすい

という感じになりました。これに基づいてSRPGを楽しめそうな人は次のようにまとめられそうです。あくまで個人的な考えなので鵜呑みにしないように。

  • 頭を使った歯ごたえのあるゲームをしたい人
  • リアルタイム性のゲームは苦手だけど難しいゲームに挑戦したい人
  • 好きなキャラクターができやすい人
  • シリアスなストーリーを楽しみたい人

こんな人は是非シミュレーションRPGに触ってほしいなと思います。

ちなみに、こういう人は取っ付きづらいかもしれません。

  • ゲームする際に頭を使いたくない人
  • 爽快感のあるゲームをしたい人
  • 時間がない人
  • トーリーの暗い要素が好きじゃない人
  • トーリーのあるゲームが好きじゃない人

こういう人にもSRPGの面白さを感じて楽しんでもらえるようなシミュレーションRPGを作ってみたいですね。

今回は以上です。ここまで読んでくださりありがとうございました。